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「愛に生きる」

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鈴木メソッド=才能教育の創始者である鈴木鎮一先生の書かれた本である。

第一刷が1966年となっているので、父母が本棚に立てていたという記憶に間違いはないだろうと思う。もちろん、子供の頃に読んだ記憶はまったくない。

ついつい懐かしくて、ア○ゾンで検索したら新品はないものの、何冊か中古で出ていたので迷わず購入。15円也。値段にちょっと複雑な気持ちになったことも確かだ。

どこも重要であるため要約はできないが、鈴木先生の生い立ち、バイオリンや音楽とのかかわり、そして何より人間(&子供)賛歌が記された書であり、随所に先生の清廉潔白なお人柄が偲ばれる。

鈴木メソッドというと「バイオリンの英才教育」と思われがちだし、実際、私の親も少なからず私達兄妹のひとりでもバイオリニストになることを夢見ていたように思うが、才能教育の願いは、「バイオリンを通してすべての子供が幸せになるように」、ということであるそうだ。

才能教育にどっぷりと浸った子供時代を過ごした私としては、この本のあちこちに懐かしさを見出した。実際には私の生まれる前のエピソードがメインなのだが、私の子供時代のすべてがそこにあるような気さえした。

何度か鈴木先生にお目にかかる機会があった。当時は私も幼く、何となくとてつもなく偉くて、バイオリンを教えてくれる、やさしくて面白いおじいさん、程度にしか理解していなかったのだが、両親は「鈴木先生に握手してもらった手は3日は洗っちゃだめだよ!」と言っていたのを覚えている。

私の人格の大きな部分は、親や先生を通して鈴木先生によって作られたといっても過言ではないと思う。この本を読んで鈴木先生が如何に立派な方だったのかを初めて知った。

人生を折り返したとはいえ、今度はバイオリンを通して自分を教育していきたいと思わせてくれた良書である。
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