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クレモナ親父はこんな人

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バイオリンとはまったく関係ないのだが。

私にも若いときがあった。
恋に破れて、そのひとを忘れたくてオーストラリアに逃げ出し、しばらく暮らした。
それでも心の傷は癒えず、何年か後に大陸横断の旅に出た。

オーストラリアは広かった。あまりに広くて、バイクの後輪で地球を回しているような気がした。
「砂漠を渡るぜ!」なんて意気込んでいたのも束の間、いざナラボーに入れば道はひたすら直線。
観光シーズン前だったので、周り数百キロには誰もいない。たまに会うパトカーさえ嬉しいような孤独。
タンクバッグに入れていた温度計は常に50℃を振り切っていたし、アスファルトは暑さで溶けていた。
単調な道と景色と、暑さですぐに眠くなる。トラブルもあったが、今ここに居ることでわかるように、たまたま通りがかった人々の助けで何とか乗り切った。彼らのことは今でも忘れない。

そうして行き着いたパースは天国のように美しく豊かな街だった。

そして、帰りには日没近くにようやく辿り着いたモーテルが満室で、200 km先の次の町(といっても、ガソリンスタンドと、モーテルが1軒あるだけ)まで行かなければならなかった。

しかし、そんなちっぽけな人間の都合とは関係なく日は落ちる。

夜になると、ヘッドライトを目指してカンガルーなどが突進してくるので走ってはいけないと、ガソリンスタンドのお兄ちゃんに忠告されていたが、仕方がない。速度を落として走るのだが、地上にはヘッドライトに照らされて光る無数の小動物の目の星。進むにつれて左右にサーっと開けていく。そして空には満天の星。
どこからが地上で、どこからが空なのか区別もつかず、とても幻想的な体験だった。

★☆★☆★☆★☆

今は日常の閉塞感に苛まれ、バイオリンを弾くことにほんの僅かな安らぎを見出している。
こんな自分の人生体験が、少しでも表現できれば、という一心である。

それには、技術的にとりあえずミスなく弾くのが最低条件で、話はそれからだよなぁ、と思う。


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category練習

もはや限界です!

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といっても、(まだ)読譜に限界を感じた訳ではない。

私は自宅兼事務所のオフィス兼隠れ部屋に引きこもって練習をしている。
マンションなので、ご近所と家族の迷惑を考え、窓と部屋のドアを閉め切って練習している。

最近は特に暑いのだ。
しかし、私は体育会系の出身で、炎天下でも「水なんか飲んだらタダじゃ置かないぞ!」(もちろんこれは現代では否定されている)と言われ、泣きそうになりながら、涙で水分を失う訳にもいかずひたすら走り回る、というギリギリの所を通ってきたので、今でも走らなくていいことを考えれば、いくら暑くても意外とエアコンがなくても平気で、せいぜい扇風機をつけるくらいで、節電に協力している(電気代をケチっているという説もある)。

しかし、数日前異変が起きた。

バイオリンが全然鳴らないのだ。
「急にまた下手になったかな?」「歳で耳が悪くなったかな?」「弦の交換時期かな?」などと思ったのだが・・・

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これは、昨日の写真だが、一昨日などは90%を越えていた。

ただでさえ1時間しかない練習時間。やはりベストコンディションで練習したい。

そこで今年初のクーラーを入れてみた。

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何のことはない、バイオリンも元通り鳴るようになった。

下手になった訳でも、歳のせいでもなさそうで、ほっとした。

ポルシェやフェラーリのハイエンドモデルを現地から日本に持ってきて、そのまま走らせても本来の性能は出ないという。

バイオリンという楽器も繊細なのだなぁ、と改めて気付かされた。
そんな変化は子供の頃にはまったく気にも留めなかったし、今でも扱いは結構雑にしちゃってるし、メインテナンスなんか一回も出したこともない(メンテナンスって、なにをしてもらうんですか?)。

ブログを見ると、頻繁にメンテナンスに出したり、ケースを当てただけで心配したり(そんなとき、私は買ったばかりのケースの方が心配だ・・笑)、楽器を大切にしていらっしゃる方がいて、本当に見習わなければと思った。

ますます気温と湿度が高くなるこれからの季節、皆さんもお身体と楽器を大切にお過ごしください。
categoryレッスン

読譜のコツを習った!

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ついに、そのときが来た。
人生最大ともいえる、苦手意識を克服するときが!

と、大げさに言ってみたが、まんざら嘘でもない。

レッスンの様子
先生は普通に「じゃあ、ホーマン見て弾いてみてください」と何事もなかったようにお始めになろうとする。
「クレモナさんなら、こんな簡単なところは端折っても大丈夫でしょう」的な。

見くびられた、いや「買いかぶられた」ものだ。

「ちょっと待った!」をかけて、イロハのイから、いや、読譜的にはハニホヘトの「ハ」から質問させていただいた。

質問:『まずは、開放弦から始まっているようですが(すでに自信がない(笑))、音符の場所を見て、「ここならE線の0」とだけ分かれば十分ですか?それとも「ミ」というのも同時に頭に浮かばないとだめですか?』

答:『そうですね、やはり最終的には両方わかるようにならないと不便だと思います。「 (E線の)ソを弾いてください」、と言われた場合なんかに困りますよね。最初は両方は難しいようでしたら、音符の位置と弦・指の位置を対応させるところから始めてもいいと思いますよ』

ここから、さすがの先生も私の実力(笑)を思い知らされたようで、懇切丁寧に説明してくださった。
その秘伝を公開しよう・・・とはいったものの、これって楽譜を見てバイオリンを弾ける人には常識かもしれない。
が、私には悟りが開けた程の衝撃だった(大げさか)。

※なお、以下は全く素人の私が理解したことを元にして脚色を交えて記したものですので、誤りがあるかも知れません。決して先生が間違ったことを教えた訳ではありません。もしお気づきの点がございましたらお知らせください※

秘伝その1
ピアノの鍵盤の黒鍵と白鍵と、指板上でひっつく指と離れる指の関係を意識するとわかりやすい。
要は、黒鍵が挟まって隣り合う白鍵の2音をバイオリンの指で押さえる場合、指の間が空く。これは間に黒鍵(半音)が挟まるから。

はっきり言って、私の頭の中では、バイオリンの指板上には高さが滑らかに変化する音が無限に散乱している、というイメージで47年間も過ごしてきたので、『これが世に言う「パラダイムシフト」というやつかっ!』と衝撃を受けた。

秘伝その2
まずそれぞれの弦の開放の位置を頭に叩き込む。
で、それぞれの弦の担当範囲を覚える。
そこから見えてくるのは、
1. 開放弦は五線の間にあること。
2. 次の弦に行くまでに選択肢は「開放、1の指、2の指、3の指」の4つしかないこと(♯♭は除く)。
3. 音符が線の間に入っている場合は、0か2の指、音符が線の上にある場合は、1か3の指。

これには参った。余りに衝撃的すぎて、脱力状態で「へぇぇ、そうだったのか~、楽譜が読める人はそんな風に絞り込んで読んでいたのかぁ~。ズルいじゃねぇか」と、腰が抜けそうだった。

秘伝その3
特徴のある音符を覚える。例えば、上のラは五線譜から飛び出した最初の補助線上にあってわかりやすいから、これはE線の3だと覚える。

実際、レッスン中に弾いたとき、この第3の秘伝の効き目があっという間に出た。他の音にはすぐに反応できなくても、E線の3だけは間違えなかった(笑)。

今回は以上。

何か、すごく楽譜が読めそうな気がしてきた・・・

・・・そして、しっかりレッスン曲の楽譜を教室に忘れてきた、というオチまでついた。
(せっかく楽譜が読めるようになったとしても、読む楽譜がなくちゃしょうがねぇだろ~)

「何を今更」とお思いになった方ばかりだと思いますが、最後までお読みいただき、ありがとうございました。
category楽器・アクセサリなど

助っ人先生2名がやってきた!

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その名も「シベリウス」先生と「ホーマン」先生。

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Sibelius Firstは先日の記事で詳しく説明したとおり、楽譜をスキャンしてPCで音を出させて譜読みを簡単にするせずに曲を覚えるために使用。

「ホーマン ヴァイオリン教本1」は、先生に「楽譜が読めるようにしてください!」(他力本願)とお願いしたところ紹介されたもの。

最初は、バイオリンの各部名称、構え方、選び方、etc.から入って、それぞれの開放弦が楽譜上のどこに当たるのかから開始するので、私にはうってつけだ。まず、開放弦と音符の位置関係を暗記しよう!

しかし、この本が、なかなか面白い。
まず、せっかくだから、少しくらいは「ホーマン」先生の紹介があってもよさそうなのに、フル・ネームさえ書かれていないし、どんなお方なのか全く見当もつかない。ウィキ・ペディアにも出ていないほとんど謎の人物だ(笑)。
これからお世話になる先生の名誉のために、ここに正式な名前だけでも記しておこう:
Christian Heinrich Hohmann

そして、解説の言い回しが古く、ところどころで思わずクスッと笑ってしまう。

「駒は・・ちょうどよい高さや足の傾斜などもよく合わせねばならぬ。」(なるほどのう)
「・・(弦の)巻き終わりが外側になるようにしておかぬと・・」(合点でござる)
「・・・肩の関節を使って上膊の運動でひく」(よ、読めぬぞ・・「じょうはく」、上腕のことだそう)

しかし、書いてあることは読み返すと、ためになることばかりだ。

楽譜が読めるようになる第一歩であることはもちろん、レッスンで先生と合奏できるので、かなり楽しみだ。

両先生、これからひとつよろしくお願いいたします。
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