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「バイオリンなんて嫌いだ!」は脱却。でも・・
好きな作曲家、演奏家、弾きたい曲、特になし。
それなのに・・・

何故バイオリンを弾き続けるのか

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2018  04:11:49

マエストロ、ファビアン・サラス

始まりは、1997年の映画、The Tango Lesson。

当時は、ネット動画もほとんどなかったので、タンゴダンスを習っている私達にとって映画やビデオはお宝だった。
(皆大好き、ピアソラの「リベルタンゴ」だから、是非ご覧ください)

この2番目に出てくるダンサーがファビアンだ。このビデオ(VHS(笑))もテープが擦り切れるほど見た。
正直、この映画では主役に目が行き、準主役のファビアンにはあまり目が行かなかった。

それまで、私が知っていたタンゴ・ダンスは、こういうのだ。
多分、一般の人がイメージするタンゴも、こういうのだと思う。
それこそ、曲はこれぞアルゼンチン・タンゴ、という「ラ・クンパルシータ」だ。

(実は彼も私の大好きな先生なのだが、また別の機会に紹介したい。)

会社員だった私にはまだブエノスアイレスは遠すぎた。
しかし、アメリカにもすばらしいダンサーが沢山いたので、好きな先生のレッスンを受けに行ったりしていた。

そして、2001年。
サンフランシスコのタンゴイベントに当時のパートナーと参加した。
そのイベントの先生の一人がファビアンだった。あの映画で見ていたファビアン様だ。
当然、二人とも大興奮だ。

しかし、本当に驚くのは夜の先生達のデモだった。

当時のビデオは見つからなかったが、確かこれと同じ振り付けだった(※フロアで踊るダンスは即興だが、デモは即興の場合も、振り付ける場合もある)。
曲は、「心の底から」、というバルス(ワルツ)だ。大好きになった美しくロマンチックな曲だ。

このフロアを滑るようなダンスにすっかり魅了された私達は、早速(恐る恐る(笑))ファビアンのところに行き、「すごかった。あんなタンゴは見たことがありません。何故日本に来ないんですか?日本に来る予定はないんですか?」と尋ねた。彼の答は。

予定はないよ。でも君たちが呼んでくれたら行くよ」だった。

それは、もう呼ぶしかない、となった。どんなに大変かはわかっていなかったが(笑)

そして、2002年、彼らを招いて1週間程度のレッスンとショーを主催した。
金銭的にも、体力的にも本当に大変だったが、結果は大成功だった。

私達の報酬は、彼らと一緒にいられることと、合間合間でプライベートレッスンをしてもらうことだった。

そして、思いもよらなかったが、翌年、ファビアンが毎年ブエノスアイレスで主催しているCITAというイベントに招待してくれた。
遠いと思って諦めていたブエノスアイレスも、彼が呼んでくれたとなればそれほど遠くなかった。
イベント中、もうVIP待遇で申し訳ないほどだった。

しかし、その頃を区切りに私はパートナーと別れ、タンゴを止めた。

あまりにものめり込みすぎて身を持ち崩しそうで怖かったのと、It takes two to tango (タンゴは一人じゃ踊れない)という表現どおり、一人だけの努力ではどうしようもない部分に限界を感じたのが理由だった。

ファビアンともそれっきりになっていた。


しかし、今年になって、ファビアンから「日本に行くことになったから会ってビールでも飲もう」と連絡があった。
覚えておいてくれたことが嬉しかった。

そして、今週、彼に会いに行ってきた。
十数年ぶりの再会が嬉しすぎたのももちろんだが、あれから色々ありすぎて、みっともないほど涙が止まらなかった。
あれからお互いどうしていたか沢山話をした。

私はあれ以来、血が騒ぐのでタンゴの音楽も聴かないようにしていたが、会場にはタンゴが流れ、ほとんど知っている人はいなかったが、タンゴを愛する人々は変わらず踊り。
IMG_2748.jpg
古巣に帰った気がした。
ファビアンのパートナーであり、奥さんのローラにお願いして1曲踊ってもらった。ちゃんとしたダンスシューズでなかったし、十数年のブランクがあって上手くは踊れなかったが、すごく感激した。また踊ろうと思った。

モーツァルトの録音が終わったら(笑)。

IMG_2741.jpg

不思議と今年は懐かしい人達との再会が続く。
多分、これまでの人生を総括して、新しい人生を始める区切りなのだろう。

人生はタンゴのように切なく、情熱的で、美しい。
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 アルゼンチンタンゴ

2 Comments

anis  

こんばんは😃

クレモナさん、凄く本格的にダンスされてたんですね。
びっくりです。

私のイメージ、クンパルシータのでした。
バイオリンだと、寺井尚子さんのイメージです☺️

母がお遊びでダンスしていたのですが、足を悪くして辞めたら途端に姿勢が悪くなってしまいました。
ダンス、姿勢には良さそうですね。
クレモナさんの姿勢の良さはダンスの賜物ですかね。

当時私も勧められましたが、ぺアは苦手なので、フラメンコとかかな?って思ってましたが・・・
眉間のシワがこれ以上深くなると困るのでやめときました。

音楽もそうですが、表現するのって、顔迄となると、ホントに大変です。

そういうのも含めて、私は皆で弾くのが好きなのかもです。😊

2018/09/19 (Wed) 18:29 | EDIT | REPLY |   

クレモナ親父  

anisさんへ

> こんばんは😃
こんばんはv-14コメントありがとうございます。

> クレモナさん、凄く本格的にダンスされてたんですね。
> びっくりです。
はまっていました。

> 私のイメージ、クンパルシータのでした。
> バイオリンだと、寺井尚子さんのイメージです☺️
ですよね。色っぽくて濃ゆいダンスです。
当時、ヨーヨーマが流行して、葉加瀬太郎さんもタンゴのCDを出して当然買ったのですが、「こんなのタンゴじゃない」とか生意気なことを言っていました(笑)

> 母がお遊びでダンスしていたのですが、足を悪くして辞めたら途端に姿勢が悪くなってしまいました。
> ダンス、姿勢には良さそうですね。
> クレモナさんの姿勢の良さはダンスの賜物ですかね。
もう10数年前の話なので、改めて姿勢を直す努力をしています。特にスポーツ散歩のときに、引き上げを意識して歩いています。

> 当時私も勧められましたが、ぺアは苦手なので、フラメンコとかかな?って思ってましたが・・・
> 眉間のシワがこれ以上深くなると困るのでやめときました。
自分にないので、眉間のシワって男性はかっこいいし、女性はセクシーだと思います。

> 音楽もそうですが、表現するのって、顔迄となると、ホントに大変です。
舞台は総合的ですよね。

> そういうのも含めて、私は皆で弾くのが好きなのかもです。😊
いやーanisさんならソロでも全然OKですよ!

2018/09/20 (Thu) 04:07 | EDIT | REPLY |   

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